谷根千ウロウロでタグ「藪下通り」が付けられているもの

 9月というのに蒸し暑い夜。日が落ちても気温が下がらない東京。児童公園では、高校生が、"告った"とか"ヤった"とか、恋だか性だかの報告会。ウダる夏。青い春。性と恋。眠れない土曜の夜。青春真っ盛りだなあ・・・。
 
猫は聞き耳を立てながら風を待っている。
夜の公演
 


住宅街を闊歩している猫は多いですが、たいていは飼い猫で、飼い主を持たない野良猫(地域猫)は少ないと思います。
某児童公園の野良猫(地域猫)は、警戒心が強くて近寄れません。が、この日は私が食べていたアイスキャンディーがよっぽど気になるようで、精一杯勇気を出して近付いて来ては(それでも一定の距離からは動きませんし、こちらが動こうとすると、すぐにでも逃げる態勢に入ってしまいます)興味深そうに見上げていました。
藪下通り
 


白ばら階段を、買い物袋を提げて上っていくのは、年の離れた老夫婦か親子でしょうか。
バラのある風景は初夏の気配を漂わせます。

白バラ

 
 


不忍通り西側、千駄木の住宅街にはポツリポツリと古い建物が残っています。この頃、取り壊しが多くて、更地となる場所がいくつもあります。藪下通り沿いのこの場所も更地になったことで、奥にあります木造住宅の"魅力的な背中"が露わになりましたが、いずれ再び、背中は隠れてしまうのでしょうね。

藪下通り

 


本日(2009/4/6)、東京の多くの区立小学校では始業式や入学式がありました。藪下通り沿いの崖には、文京区立汐見小学校の桜が満開に咲き誇っていました。
藪下通り

 
桜が咲く崖下に、汐見小学校があります。校庭では入学式が始まる前、在校生らの始業式(?)が行われていました。

校庭

 


 藪下通り、日医大病院の塀に咲く"Y字"ヤマザクラの樹の下へすっぽりと入り、見上げてみますと、桜の花と葉が幾層にも重なり青空を覆っています。
山桜

 
その隙間を縫い、あちらこちらから木漏れ日が入り、スポットライトのようにいくつかの花々を照らしていました。
ヤマザクラ


 ここは藪下通り、根津うらもん坂へ出る少し手前、解剖坂のすぐ傍です。日医大(日本医科大学・附属病院)の塀際に、一本のヤマザクラがあります。
藪下通り


ヤマザクラは花と葉が同時に付くそうです。
ヤマザクラ


日医大は、病院改築の際、この Y字に伸びるヤマザクラを遺した形でブロック塀を作りました。『救命は人のみにあらず。』と言ったところでしょうか。
Y字ヤマザクラ


通りすがりの年配ご夫婦が「この桜は、ここに猿が住んでいる頃からあるのよねえ。」と、二人で桜を見上げながら呟き、歩き去っていきました。それがご自分の若い頃の話なのか、昔話として聞かされたエピソードだったのかは、わかりません・・・。


本郷図書館 鷗外記念室」(文京区立図書館)の庭にある"沙羅の木"が、先週末からポツリ、ポツリと白い花を付け、昨日今日と日増しに花を増やしています。

 和名は夏椿。椿によく似た白い花を咲かせる。開花時期は 5月下旬から 6月。インド産の沙羅樹とは別種。


07061302.jpg


 庭に面した壁に、永井荷風に書による森鷗外の詩『沙羅の木』の碑が飾られています。

沙羅の木

褐色[かちいろ]根府川石[ねぶかわいし]
白き花はたと落ちたり
ありとしも靑葉がくれに
見えざりしさらの木の花。

森林太郎先生 詩
 昭和廿[にじゅう]三年六月
  永井荷風 書

 父鷗外森林太郎三十三回忌にあたり弟妹と計りて供養のためこの碑を建つ

 昭和三十九年七月九日 嗣 於菟[おと]


 藪下通り、汐見坂の天井を覆う枇杷の木です。つい先日まで白薔薇が咲いていたお宅です。
藪下通り


枇杷の実


 藪下通りに面した、緑に囲まれた無名の階段です。
07051102.jpg


 元は、この上にあった炭問屋さんの入り口でしたが、現在は左右に並ぶ家を突っ切り、住宅街へ抜ける階段になりました。春から秋にかけて四季折々の花と緑が楽しめる階段ですが、晩春のこの時期、白いバラの香りが藪下通りへあふれて少し優雅な気分に浸ります。


 汐見小学校の北側を藪下通りに上る坂。というか階段です。
しろへび坂


 上りきると藪下通りにぶつかり、坂の正面に見える銀杏の木は本郷図書館鴎外記念室(観潮楼跡)です。


 藪下通りから見た「文京区立本郷図書館鴎外記念室」
藪下通りから

所在地: 千駄木 1-23-4


「文京区立本郷図書館鴎外記念室」リニューアルオープンしました。
鴎外記念室


 資料展示室は以前と変わらず、それほど広くはありません。写真・遺品・原稿・書簡・日記などの他に、映像資料と「観潮楼」を復元したミニチュア模型が展示されています。中庭は展示プレートなど取り付けられ、整備されました。少ないですが、ポストカードなど記念品も販売されています。今後は講演会や講座も随時開催されるようです。


 藪下通りの汐見坂。団子坂上、鴎外記念室から日医大病院下を通って根津裏門坂へ抜けられます。途中に屋敷森、解剖坂があります。
汐見坂


藪下通り
 本郷台地の上を通る中山道(国道 17号線)と下の根津谷(ねづだに)の道(不忍通り)の中間、つまり本郷台地の中腹に、根津神社裏門から駒込方面へ通ずる古くから自然に出来た脇道である。「藪下道(やぶしたみち)」とも呼ばれて親しまれている。
 むかしは道幅も狭く、両側は笹藪で雪の日には、その重みで垂れ下がった笹に道をふさがれて歩けなかったという。この道は森鴎外の散歩道で、小説の中にも登場してくる。また、多くの文人がこの道を通って鴎外の観潮楼(かんちょうろう)を訪れた。
 現在でも、ごく自然に開かれた道の面影を残している。団子坂上から上富士への区間は、いまは「本郷保健所通り」の呼び方が通り名となっている。

 平成 7年 3月     文京区教育委員会


緑に溶け込んで見落としがちな「汐見坂」の碑。
汐見坂の碑


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