谷根千ウロウロでタグ「本郷地区」が付けられているもの

 東京は未明から朝方まで雪が降りました。相変わらず降り積もることもなく、ましてや三四郎池に氷が張ることもありませんが、それでも雪が降るピークであった 7〜8時頃、東京大学構内の三四郎池は、天花粉をまぶされたような風景でした。
三四郎池
 
わずかな時間でしたが、秋には色いた杜が嘘のように、雪が色彩を奪って、モノクロームのような世界に変わりました。
三四郎池
 


東京大学構内の木々も、イチョウを中心に色づいています。正門のイチョウ並木は12月に入りますとさらに色付き、散り始めますが、三四郎池はもう少し早く見頃を終えます。
三四郎池
 


三四郎池の周りは高い木々に囲まれ、東京大学構内ほぼ中央に位置しながら、(水場ですから当然といえば当然ですが...)一段低い場所にあります。四方から池に続く道はありますが、この道は安田講堂横に位置する出入り口(三四郎池・北)です。
三四郎池


三四郎池畔が一年で最も美しい時期です。渡り鳥が飛来し、今年も鮮やかな紅葉が見られます。
三四郎池

 
池畔の木々が高いために、池の水鏡には紅葉が美しく反転されます。
 

・・・(前略)・・・

三四郎がじっとして池の[おもて]を見つめていると、大きな木が、幾本となく水の底に映って、そのまた底に青い空が見える。

『三四郎』著: 夏目 漱石

 
藤棚から眺める三四郎池。(三四郎池・南)
三四郎池

 
さて。三四郎池の見頃が過ぎると安田講堂前の銀杏が本格的に色付き始めます。
 


 東京大学本郷キャンパス 三四郎池では「SiLR[三四郎池のランドスケープ・リノベーション]」による、「秋の三四郎池 再発見ウィーク」の企画による、「自然観察ツアー」に参加しました。
三四郎池畔を半周、散策しながら自生している樹木を中心に観察していく約 1時間ほどのツアーでした。
自然観察ツアー


今年一年調べられた三四郎池の現在のデータを踏まえつつ、スダジイ、イイギリ、シュロといった主な樹木の特徴などをわかりやすく解説しつつ、三四郎池畔を散策しました。
 

-----
 
三四郎池ランドスケープ・リノベーション[SiLR]の調査報告と提言は 12月に福武ホールにて発表される装です。
 
■ 秋の三四郎池 再発見ウィーク
http://www.silr.org/images/week.jpg
期間: 10/28(火)〜11/3(月)

□ 自然観察ツアー <http://www.silr.org/images/week.jpg>
10月 31日(金): 10:00〜 / 13:00〜
11月 3日(月 祝): 10:00〜 / 13:00〜 / 14:30〜
場所: 三四郎池周辺
東京大学 本郷キャンパス <http://www.u-tokyo.ac.jp/>
主宰: 三四郎池ランドスケープ・リノベーション[SiLR]<http://www.silr.org/>


 東京大学本郷キャンパス 三四郎池では「SiLR[三四郎池のランドスケープ・リノベーション]」による、「秋の三四郎池 再発見ウィーク」が開催されています。
「SiLR」は昨年(2007)、東京大学創立 130周年記念事業学生企画コンテストにおいて優秀賞を受賞し、大学からの資金援助の下、三四郎池の調査・提言を発表していきます。
その成果のひとつが今回の「秋の三四郎池 再発見ウィーク」です。三四郎池に関するアンケート結果や歴史、動植物の生態調査の一部を池畔に展示しています。
三四郎池


一年で一番美しい三四郎池はもう少し後ですが、東大生でも案外知られていない三四郎池について、学びながら考えるのも楽しいですよ。


■ 秋の三四郎池 再発見ウィーク
http://www.silr.org/images/week.jpg
期間: 10/28(火)〜11/3(月)

□ 自然観察ツアー <http://www.silr.org/images/week.jpg>
10月 31日(金): 10:00〜 / 13:00〜
11月 3日(月 祝): 10:00〜 / 13:00〜 / 14:30〜
場所: 三四郎池周辺
東京大学 本郷キャンパス <http://www.u-tokyo.ac.jp/>
主宰: 三四郎池ランドスケープ・リノベーション[SiLR]http://www.silr.org/
三四郎池


東京大学懐徳門沿いの石垣と煉瓦塀。空襲で崩壊した懐徳館洋館があった場所ですから煉瓦塀は戦後のものかも知れません。ただ石垣は排水溝も遺されており、加賀藩大屋敷時代か懐徳館建設の明治か未確認ですが、いずれにしても戦前の遺構ではないか、と思います。

石組みの見事さ、石の色合いが美しいです。
石垣


※ このエントリーに含まれる画像、会話中の固有名詞等、すべてフィクションです。いかなる団体・個人とも一切関係ありません。

-----

ベルツ「どうもー!ベルツです。」
スクリバ「スクリバです!」
ベルツ「二人合わせて『プフレーゲライヒト』です!」
スクリバ「...コラ、コラ。ベルツ君。そんなコンビ名覚えにくいし。」
ベルツ「ライさんが読んでたら怒りますよ〜。」
スクリバ「君が言わせたんでしょうが!!」
ベルツ「では改めて...二人合わせて『ルッチュ』です!!」
スクリバ「...覚えやすくはあるが...、違うでしょ、ベルツ君。真面目にやってね。」
ベルツ「...ま、そんな谷根千界隈ドイツ・ネタを織り交ぜながら、話を進めますが、」
スクリバ『桜がきれいですねー、ベルツ君。」
ベルツ「日本人に生まれて良かった〜」
スクリバ「キミ、日本大好きドイツ人やんかっ」
ベルツ「キミこそ何故、ツッコミが関西弁?」
ベルツ君スクリバ君


ベルツ「ボクは、"花より団子"。日本食が食べたいですねー。」
スクリバ「食べたかったら、学食行くしかないでしょう、ベルツ君。」
ベルツ「ま、なんだかんだ言っても東大は最高学府。ホントは寿司などつまんでみたいところですが、食事は室内か、ベンチで。やっぱり行儀良く花見だけを楽しみましょうかね。・・・」

・・・・・・

スクリバ「...って、すぐ足下で食べとんがなっ!!


 東京大学正門から工学部のある北へ向かう途中、普段は薄暗く侘びしい場所に、「古市 公威[ふるいち こうい]像」があります。
古市公威像

古市 公威[ふるいち こうい](1854 - 1934)

 安政元年(1854)、姫路藩士の子として江戸に生まれる。  明治 8年(1875)、東京開成学校から文部省最初の留学生として渡欧、1876年にパリの名門工学校エコール・サントラルに入学し、土木工学を軸に工学全般を修める。明治 13年(1880)に帰国後、内務技師として、河川改修、築港などのプロジェクトに関わりながら、東京大学理学部講師を兼任。明治 19年(1886)、帝国大學創立と同時に初代工科大学長に就任し、日本近代の工学教育の礎を築いた。1888年には日本初の工学博士号を授与される。明治 31年(1898)に退官するが、技術者としても初代内務土木技監、初代土木学会長など要職を務め、新生明治日本の近代化に欠かせない役割を果たした。 昭和 9年(1934)没。


東京大学の数少ない桜が植えられ、春の時期だけ、陽当たりの悪いこの場所が、少し華やかになります。この像に惹かれてしまうのは、薄暗い場所もさることながら、古市センセイの表情がとても憂いに満ちているのです。
古市公威像と桜


2008年 3月 26日に竣工記念式典を終えた、情報学環「福武ホール」です。赤門を入り左、コミュニケーションセンターと並んで本郷通り沿いに横長に建てられています。
福武ホール


コンクリートの打ちっ放し、変化を付けた階段、開放的な間の取り方。いかにも設計者である、安藤忠雄らしい建物です。
福武ホール


情報学環


コンクリート壁の穴に指を入れる子供。うん、うん。その気持ちはよーくわかるよ。
福武ホールと子供


 昨年も「東大の桜並木」について書きましたが、今年もまた補足を兼ねた桜並木の紹介です。
本部棟から御殿下グラウンドまで続く通りの桜並木が見事に咲きました。スクリバ・ベルツ像は東大構内の、唯一と言ってもいい花見スポットで、何枚ものブルーシートが敷き詰められています。勝手な憶測ですが、以前にも書いたように、医学部附属病院の通院、入院患者への配慮から植えられたものではないでしょうか。
東大の桜並木


桜並木


そして、本郷キャンパス内では、工学部 1号館と工学部 5号館の狭い隙間に桜並木があります。桜の見事さと相反して花見には向かない狭い空間は、まるで濱尾総長の目を逃れるかのように、工学部の影に隠れた場所にあります。
工学部桜並木


桜並木と呼べるものはこの二箇所になります。あとは所々に桜が咲いていますが、一番目立つのは、安田講堂脇のしだれ桜でしょうか。


世界を白く覆う雪が浮かび上がらせるもの。
大切な人への暖かな愛情とか強く結ばれていたい絆とか。


安田講堂前にて記念撮影する二人。
安田講堂


農学部グラウンドにて記念撮影する親子。
農学部グラウンド


 雪ちらつけど、春遠からじ。
本郷キャンパス


 弥生坂上、ドーバー海峡から眺めた満月です。思いっきりブレています。
満月1



 東京聖テモテ教会の十字架と満月。言わずもがな、こちらも手ブレしています。...orz
十字架満月


教会


 東京大学の赤門から真正面にある医学部 2号館本館のイルミネーションです。
医学部1号館


このイルミネーションの設置は学校側でなく、学生が主体で取り付けているのだそうです。クリスマスまでと言うことではなく年末一杯見られます。(年明けまで設置されているのかどうか聞きそびれてしまいました。)


 東京大学を南北に走るトンネルは、文学部 3号館から法文 2号館、法文 1号館へと、建てられた時代は違いますが、同じ意匠で統一されています。
文学部3号館


イルミネーションはありませんが、フォルムが美しいだけで充分に感じ入ってしまいますね。鳥居をくぐるときのように、このトンネルをぬけると気持ちが清々しくなったような気がします。
法文1、2号館


 前夜の雨で、10月に貼り替えられたばかりの総合図書館東側の舗道は、枯葉の渋で染まった箇所と、雨前に積もった枯葉を掃いて出来た白抜きの葉跡で、儚い模様が作られました。
舗道


 16:30頃の東大コミュニケーションセンター。日傾きも随分と早くなり、西に面した窓からは夕陽が窓を琥珀色に照らしていました。
コミュニケーションセンター

■ コミュニケーションセンター(東京大学
http://shop.utcc.pr.u-tokyo.ac.jp/


 2007年 10月、本郷三丁目交差点より最も近い場所に「懐徳門」が新設されました。
懐徳門


 東大構内にあります「東京大学総合研究博物館」へのアクセスが非常に楽になりました。入館料無料でありながら非常に質の高い展示をされる総合研究博物館がこれまで以上に大勢の方々に利用されるといいですね。
総合研究博物館&懐徳門


■ 東京大学総合研究博物館(東京大学
http://www.um.u-tokyo.ac.jp/

入館料: 無料
開館時間: 10:00 - 17:00 (入館は 16:30まで)
休館日: 月(祝日の場合は、火曜日)


-----

 懐徳門には、懐徳館洋館の煉瓦塊が利用されているほか、その傍には懐徳館以前にありました医学部薬局の煉瓦塊が展示されています。
煉瓦


 三四郎池ではオタマジャクシから変態したばかりのウシガエルが見られます。体長は 4〜5cm。
ウシガエル


・・・日本には 1918年に、東京帝国大学の教授であった動物学者の渡瀬庄三郎が食用としてアメリカ合衆国(ルイジアナ州ニューオリンズ)から十数匹を導入した。またアメリカザリガニが本種の養殖用の餌として輸入された。

■ ウシガエル(ウィキペディア
http://ja.wikipedia.org/wiki/ウシガエル

 ウシガエルにとって三四郎池は第二の故郷かも知れませんね。


 創立130周年記念事業ホームページもリニューアルし、「東大 130年の歴史」や「東大 130の秘密」など貴重な写真や物語などの興味深いコンテンツが充実しました。本郷キャンパスもまた、11/10に行われる「創立 130周年記念式典」に向けてリニューアル中ですが、9月に入り、キャンパスの南北に走るメインストリートのリニューアル造成が始まっています。北から、医 2本館前。総合図書館と三四郎池の間を走る(合格発表場所として有名な、)大通り。そして工 1号館前の広場です。

 工 1号館前の広場には大銀杏を中心に、ジョサイア・コンドル像・チャールズ・ウェスト像が置かれています。コンドル像下の猫達はどこへ行ったのでしょうね。・・・あ、やっぱり蛇塚は、そのままなんですね。
工1号館前



カスタム検索

購読

フィードリーダーを利用して検索結果を購読すれば、“本郷地区”というタグの付けられたブログ記事が公開されたときにすぐにアクセスできます。

購読する 購読する

タグ

アーカイブ

最近のコメント

[敬称略]

一箱古本市の歩きかた
一箱古本市の歩きかた

ベスト・オブ・谷根千―町のアーカイヴス
ベスト・オブ・谷根千―町のアーカイヴス

Powered by Movable Type 4.261